チェコ🇨🇿プラハ旅行記。
(帰国していますが備忘録です)
プラハで最も人気のあるスポット、カレル橋へ。

カレル橋は王宮のあるマラー・ストラナ地区と旧市街広場がある古い街 との間に架かっている橋です。

橋の両側に計30体の聖人の像が並んでいます。

橋の真ん中辺り、周りの黒い彫像のなかでひとつ小さいながら金に輝く横たわった人物像があります。
皆さんこれを撫でて行きます。
これが有名な聖ヤン・ネポムツキーです。
頭上に5つの星が輝いています。

ネポムツキーはヴァーツラフの王妃の告解(ざんげ)僧でした。
ある時ヴァーツラフは、王妃に愛人がいるのではないかと疑いそれをはっきりさせるために、ネポムツキーに王妃の告解の内容を話すように命じました。
しかしカトリック信仰にとって告解は、その権威を維持するための秘跡の一つであり、聞いた内容は決して人に漏らしてはならないとされています。
そのためネポムツキーは沈黙を守り通し、拷問にも屈しませんでした。

そこでヴァーツラフは怒って、彼をカレル橋からヴルタヴァ川に投げ込み溺死させました。
(その投げ込んだ場所が橋の真ん中の像のところだそう)
しかし彼を川に投げ込んだ時五つの星が輝き、棕櫚(しゅろ)の葉をもった天使たちが彼の魂を天上に導いたと言われています。

また人々は岸に流れ着いた彼の遺骸を埋葬しましたが、後に彼の墓を開いてみると頭蓋骨の中で舌だけが腐らないで残っていました。
沈黙を守り通したために、その舌が神聖なものとなったと言われています。

頭上に五つの星を付け、戒告の秘蹟を象徴する十字架を胸にいだいたネポムツキーの像は、プラハのカレル橋を始めとしてチェコ全土に広まり、片田舎の教会にも見られるそうです。

というちょっと怖いネポムツキー僧のお話。
ネポムツキーって日本人には舌を噛みそうな言いにくい名前ですよね。
一緒に行ったお友達が呪文か早口言葉のように
「ネポムツキー」と唱えてました。笑
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